「ITエンジニアは激務ですか?」
という疑問に答えます。

ITエンジニアは激務という話はネットや人づてからよく聞くと思います。
不安に思っている方も多いと思いますが、安心してください。

間違いなく激務です。
SESは激務だとか、Webエンジニアは激務じゃないとか言われていますが、関係ありません。

IT業界にいる以上どの会社も激務になる可能性を秘めています。

私も10年のITエンジニアの中でいくつか激務を潜り抜けてきました。

本記事ではそんな私の経験を交えつつ「どれくらい激務なのか」、「どうやって激務を潜り抜けるのか」の2点について紹介します。

ITエンジニアはどのくらい激務なのか

山積み
ITエンジニアの労働は年々改善されています。
上司に聞いた話ではかつては毎日のように朝明るくなるまで働いていたようです(笑)。

私が就職したころには流石にそこまでひどい状況ではありませんでしたが、忙しい時には残業100時間が超えるのが当たり前の激務な職業には変わりありませんでした

幸い私は残業が少ないQAにいた期間が長かったこともあり、残業100時間を経験したのは2度だけです。その2度の残業時間を例にピーク時にはどれくらい激務になるかについて紹介します。

・SIer時代:システムメジャーアップデートで大炎上
・Web系ベンチャー時代:新規プロジェクトで大炎上

SIer時代:システムメジャーアップデートで大炎上

最初に残業100時間を経験したのはとあるシステムのメジャーアップデートの時でした。
私が担当していたのは単体テストと組み合わせテスト。

テストメンバーは私以外に10人ほどいました。
実機は数がないのでシミュレーターでテストを行っていましたが、このシミュレーターがすぐエラーで落ちます。

10分以上かかってようやく立ち上がっても、パラメータの設定をちょっとでも間違えると落ちてしまうのでやり直しです。

そして私を含めてテストチームメンバーはシステムに関する知識が乏しく、よくわからないままテストしていたのでオペレーションミスも多発し、進捗は芳しくありません。

朝から午前0時まで働いてチーム全体で進捗0ということも珍しくなく、まさしく地獄のような日々でした。

当然残業では足りずに休日出勤しますが、やはり進捗が悪い。

テストを加速するために増員しましたが、入ってくる人はやはり知識に乏しい人ばかりなので全然加速しません。むしろ新しく入ってきたメンバーを教育しなければならないので減速しました。

そんなグダグダでボロボロな状態でしたが、徐々に操作に慣れて進捗が進み始めます。
結局予定より2か月ほど遅れましたが、様々な課題を残しつつも強引に終わらせました。

こういったメジャーアップデートや新規プロジェクト立ち上げ時は作業が膨大になるため炎上する可能性が高いです。

メンバーは増員されるものの有識者はほとんどいないので、設計ミスやオペレーションミスも発生しやすくよく燃えます。

Web系ベンチャー時代:新規プロジェクトで大炎上

Web系なら残業100時間なんてないとでも思ったか。

普通にあります。

あの炎上経験から数年後。転職してWeb開発のベンチャー企業に入りました。基本的には残業の少ない会社で繁忙期は少し多いもののだいたい月20時間には収まっていました。(ちなみに「みなし残業」30時間だったので30時間を超えるまでは残業代は出ません)

が、新規事業が始めると状況は一変。
恐ろしい残業地獄が始まりました。

私は新規事業を少し手伝ったくらいで直接的にはかかわっていませんが、メンバーが全員新規事業に割りあてられてしまったのでほぼ一人で既存事業を回すことになりました。

これまで2、3人体制でやっていたものを一人で回すのはなかなかきつい。毎日遅くまで働いていました。
新規事業の方も進捗は芳しくなく、社員全員毎日のように終電まで残業。

社員の作業だけでは間に合わないので100人以上のアルバイトを雇い、パソコンを何十台も用意し、会場をいくつも借りて作業を続けていました。

それだけ人が集まるとトラブルが多く、特にアルバイトの支払いの遅れや労働環境の悪化など会社の信用にかかわるような問題も多く発生しました。

社員の数はそんなに多くないので対応しきれるはずもなく、私も事務対応や備品の運搬などは手伝うしかなく、既存事業にも少なからず影響が出てしまいます。

事務所は備品や段ボールで溢れかえり、社長始め社員全員ピリピリしており、いろいろな意味で空気がめちゃくちゃ悪かったです。

この時は割とガチで倒産するかもしれないと思いました。

しかしどんな炎上にも終わりは来ます
何とか納期までに作業が完了し、無事(?)プロジェクトは終わりました。

そして平穏な日々が戻ってきます。

どんな会社でも新規事業はあります。ノウハウが全くない状態から始まるのでプロジェクトがカオスになる可能性は高いです。

なので残業が少ない会社であっても修羅場は突然やってきます。

ITエンジニアが激務を潜り抜けるためのポイント

ITエンジニアズ
ITエンジニアをやる以上は激務は避けられません。特に会社にいると基本的に自分の仕事を選べないので激務をせざるを得ないです。

なので激務があるのは仕方ないとして、それを潜り抜ける方法を習得しましょう。
今回は、私が実際に実践してきた激務を潜り抜ける方法を紹介します。

・早めに挫折、そして復活する
・適度にサボる、もとい息抜きをする
・スキルアップする

早めに挫折、そして復活する

苦しい期間が長そうなら早めに心を折りましょう。そして次の日に復活します。こうすることで筋トレのごとく精神力が鍛えられ徐々に頑丈な精神に仕上がっていきます。

ちょっとしたことでは心が折れにくくなり長期間の激務にも耐えられます。

とは言え毎日激務が続くと流石に体に悪いので土日はしっかり休みましょう。

土日が待てないくらいつらいなら上司と相談しつつ休むのもありです。

一番よくないことはぎりぎりまで頑張って折れることです。
限界まで頑張って折れたら2度と立ち上がれません。

私は10年の間に「ぎりぎりまで頑張り過ぎて心が折れて職場を去ってしまった人」を何人も見てきました。

プロジェクトが炎上したって割と最後は何とかなります。

何とかならずにプロジェクトが失敗してしまう場合もあるかもしれませんし、最悪会社が倒産するかもしれません。

でも2度と立ち上がれないくらい心が折れてしまうことに比べれば些細な事象です。

責任感が強い人が多いですが、炎上しても無理して戦い続ける必要はありません。早めに休息を取りましょう。

適度にサボる、もとい息抜きをする

プロジェクトが炎上している時など激務となっている時はどうしても長丁場になります。

なのでぶっ続けで作業をしていると体力が持ちません。適度に息抜きをしましょう。

平時から息抜きばかりしているのは問題ですが、炎上中は息抜きのせいで残業時間が伸びても致し方なしです。

私も「シミュレーターが落ちた」という名目で立ち上げ中はサボっていました。立ち上げ中に勉強しとけよと思うかもしれませんが、適度にサボっていなかったらたぶん潰れていたと思います。

スキルアップする

激務を減らすためにはスキルアップすることが大事です。
激務の時はなかなか難しいので、平時から合間を見て勉強しておきましょう。

スキルが上がれば作業は効率化できますし、自分のスキルをマニュアルに落とし込めばメンバーの作業もスピードアップできます。

スキルが上げたからといって激務を完全に避けられる訳ではないですが、スキルが低い状態よりは心に余裕ができやすいです。

独立できるくらいスキルを身につければ、自分で仕事を選べるようになるので仕事量をコントロールできるようになります。

ただし、独立すれば激務が避けられるかというとそうでもないです。1、2年は営業方法や最適な仕事量に関して試行錯誤する必要があるため、やはり激務になります。

仕事を減らせば余裕はできますが、今度は収入は激減します。
なので独立した後しばらくは激務に耐えるか、薄給に耐えるかのどちかが必要です。

終わりに

私はIT業界にしかいなかったので、他の業界の事情はわかりません。もしかしたらあなたの業界と比較したら全然激務ではない可能性もあります。

しかし、残業があまりない業界から見ればITエンジニアが激務なのは確かです。

そしてIT業界のどんな会社に入ったとしても大きなバージョンアップや新規事情はあるため、激務になる可能性を秘めています。

なのでITエンジニアを目指す人は激務に耐えられるように精神力と体力を鍛えておきましょう。

IT業界の知識まとめ>>IT業界に入るための基礎知識まとめ